モバイルバッテリーではワイヤレスイヤホンを充電できない?

レビュー

ワイヤレスイヤホンをモバイルバッテリーで充電したいことがあります。外出先なんかはもちろんですが、自宅でもわざわざコンセントまで行って充電するのが手間だと感じることもあり、机の上に転がっているモバイルバッテリーで充電するかと考えたりする。

しかしモバイルバッテリーでワイヤレスイヤホンなどの小さいバッテリーを積んだ製品を充電をする際には気をつけたいことがあります。

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モバイルバッテリーでワイヤレスイヤホンを充電するのに適した出力

みなさんがお手持ちの充電器の出力A(アンペア)はいくつでしょうか。最近のスマートフォンのバッテリーの大型化に伴い充電器も高速充電に対応し、高出力なものが標準となり、5V 2.4A出力のものが多いと思います。

3〜4年以上前までは5V(ボルト) 1A(アンペア)出力のものが主流でした(ちなみにiPhoneに付属しているACアダプターは今では少なくなった5V 1Aのものになる)。

アンペアが重要

色々ネットの情報を調べてみると、Go ProというカメラもHERO4 より以前のモデルの場合もメーカー推奨が5V 1Aで、それ以上の出力のモバイルバッテリーで充電すると、正常に充電されずバッテリーが全く持たないという現象が起きているようです。

ワイヤレスイヤホンは数十ミリアンペアしか使用しない

数十ミリアンペアしか使用しないワイヤレスイヤホンなどを1A以上の出力のモバイルバッテリーや充電器で充電することによりモバイルバッテリーの保護回路が働き、途中で機器がないと誤認識してしまうため、正常に充電が完了しないということが起きるようです。

要は高出力の充電器やモバイルバッテリーでワイヤレスイヤホンなどの小さいバッテリーを充電すると不具合が起きやすいと。

手持ちのワイヤレスイヤホンのメーカーマニュアルなどを見ても推奨としてもワイヤレスイヤホンなどの弱電流を利用する小さいバッテリーを積んだ製品を充電するには、5V 1A以下の充電器の利用が推奨されている事が多いです。
モバイルバッテリーの機種によっては充電される機器に合わせて出力を変えるものもあるらしく、そういった製品であれば問題ないと思われます。

個人的にはAnkerのモバイルバッテリーを特におすすめしたいです(下記参照)。

ワイヤレスイヤホンを充電するのに適したおすすめモバイルバッテリー

Ankerの低電流モードを搭載したバッテリー

モバイルバッテリーなど電化製品で有名なAnkerですが、Ankerから発売されているモバイルバッテリーにはワイヤレスイヤホンなどの充電に適した低電流モードという機能が搭載されています。

PowerCore Essentialの低電流モードの解説

Anker製で最近発売されたもののほとんどは対応していますが、当記事では個人的にも使いやすく、気に入っている製品を含め紹介します。

2018年8月24日に発売されたばかりの Anker PowerCore Lite 10000 という名前のモバイルバッテリー。安心のAnker製品で、本体の大きさはiPhone Xとほぼ同じであり、一般的なスマートフォン程度の大きさになる(現在PowerCore Lite 10000は販売終了しています)

追記:当時はPowerCore Lite 10000が発売されたばかりでこの製品だけが低電流モードを搭載していて当記事でもおすすめしていましたが、現在は他にも対応機種が発売されています。Ankerの最近発売(2018年以降)された製品はほとんど対応しています。さらに当時紹介したPowerCore Lite 10000は発売が終了しているので、下記でおすすめの機種を紹介します。

低電流モードとは?入力の低いワイヤレスイヤホン等にも適した充電出力にする

上記でも説明したワイヤレスイヤホン等も充電できるモバイルバッテリーとしておすすめしたいAnkerの低電力モードという機能。簡単に言うと入力アンペアの低いワイヤレスイヤホンなどを充電するモードで、ワイヤレスイヤホンなどに合わせた出力に変えてくれる機能です。

Anker PowerCore Slim 10000

個人的にも気に入っているAnker PowerCore Slim 10000です。価格は2020年11月時点で2,999円(セール時など変動の可能性あり)。重量は206gとiPhone 11とほぼ同じ重さです。サイズは約149 x 68 x 14 mm。最大出力は2.4A。

本体サイズが小さいモバイルバッテリーや、厚みのあるモバイルバッテリーはスマートフォンと重ねて持ちづらく、扱いにくいので個人的にちょうどいいサイズ。

PowerCore Slim 10000の本体とスマートフォン

本体の充電容量は製品名の通り10000mAhで、スマートフォンはおおよそ2回から3回程度、iPadなら1回の充電が可能となる容量です。

カラーは現在のところブラックのみです。

もちろんこの製品は低電流モードを搭載。

PowerCore Essentialの低電流モードの解説

デザイン違いで同じ10000mAhの容量で若干重量が軽い186g、入力端子がType Cしか搭載していないという違いはありますがほぼ同じ機能の、Anker PowerCore Redux 10000という製品もあります。

価格は2020年11月時点で2,999円(セール時など変動の可能性あり)。重量は186gとiPhone 11より若干軽くなっています。サイズは約106 x 52 x 25 mm。最大出力は2.4A。こちらは平なデザインではなく丸みがあるデザインなので、ポケットに入れても収まりがいいデザインですね。

もっと大容量のモバイルバッテリーが必要という方は倍の容量の下記製品をおすすめします。

Anker PowerCore Essential 20000

こちらのAnker PowerCore Essential 20000も低電力モードを搭載したモバイルバッテリーで、先ほど紹介した製品よりも倍の容量となる20000mAhを搭載しています。

価格は2020年11月時点で3,999円(セール時など変動の可能性あり)。重量は343gとiPhone 11と比べて150gほど重くなっています。サイズは約158 x 74 x 19 mm。最大出力は2.4A。

ただ、こちらの製品のメリットとも言えるのが、本体に充電ポートが2つ搭載されているので、同時充電が可能という点です。

スマートフォンはもちろん、ワイヤレスイヤホンやデジカメ、スマートウォッチ、iPadやノートパソコンなど、スマートフォン以外にもたくさんのガジェットを持ち歩いている方におすすめ。

ワイヤレスイヤホンが充電されていない時はモバイルバッテリーのせいかも

充電入力が低い機器に出力が高いモバイルバッテリーで充電するとうまく充電できず充電されてないのに充電完了表示しているという現象になってしまうことがあります。機器側への影響もあまりよくないと思うので、低電流モードを搭載している上記のAnkerのモバイルバッテリーをおすすめします。

製品名 Anker Power Core Slim 10000 Anker PowerCore Redux 10000 Anker PowerCore Essential 20000
価格(2020年11月時点) 2,999円(セール時など変動の可能性あり) 2,999円(セール時など変動の可能性あり) 3,999円(セール時など変動の可能性あり)
充電容量 10000mAh 10000mAh 20000mAh
サイズ 約149 x 68 x 14mm 約106 x 52 x 25mm 約158 x 74 x 19mm
重量 206g 186g 343
出力 2.4A 2.4A 2.4A
ポート数 1 1 1
充電技術 低電流モード 低電流モード 低電流モード