ドコモが2018年5月25日より新しいパケットサービスとなる
「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」を開始しました。
この新しいベーシックパックの登場によってどのように料金プランが変わるのでしょうか。
結論から先に説明すると、
- データSパックを利用していて毎月1GB以内に収まっている方
- データMパックを利用していて毎月5GB以内に収まっている方
- シェパックであればシェアパック15以下を利用している方
- シンプルプランを選択したい方
は変更を検討してもいいと思います。
詳細は下記で説明します。
従来のパケットパックとはどう違う?
以前ドコモで選ぶことのできたパケット定額サービスは
個人用のパケットパックと家族用のシェアパックになります。
ドコモのスマートフォンを通常利用するのに必須となる契約が
通話の基本料金(カケホーダイなど)
パケット料金(パケットパックなど)
ISPサービス(SPモード)
の3つになり、あとは各々の機種代金やオプションサービスなどの料金が別途加わりますが、
今回パケット料金のプランが刷新されたということになります。
従来のプランは基本的に自分の契約したプランのデータ量を毎月消費し、
データ量を超過した場合は通信に制限がかかるという仕組みです。(スピードモード利用時除く)
今回発表されたベーシックパックは月の利用したデータ量に応じて
4段階の通称”ステップ”の料金が適用される段階制のプラン。
注意点としては新しいベーシックパックはデータ量を超えると
自動的に上位プランへと移行するので注意が必要です。
ベーシックパックと従来のパケットパック | ||
ベーシックパック | 従来のパケットパック | 備考 |
<ステップ1> ~1GB 月額2,900円 |
<データSパック> 2GB 月額3,500円 |
データSパック データMパックの新規受付は終了 |
<ステップ2> ~3GB 月額4,000円 |
該当プランなし | |
<ステップ3> ~5GB 月額5,000円 |
<データMパック> 5GB 月額5,000円 |
|
<ステップ4> ~20GB 月額7,000円 |
<ウルトラデータLパック> 20GB 月額6,000円 |
ウルトラデータLパック ウルトラデータLLパックは継続 |
該当プランなし | <ウルトラデータLLパック> 30GB 月額8,000円 |
ベーシックシェアパックと従来のシェアパック | ||
ベーシックシェアパック | 従来のシェアパック | 備考 |
<ステップ1> ~5GB 月額6,500円 |
<シェアパック5> 5GB 月額6,500円 |
従来型シェアパック 5、10、15の新規受付は終了 |
<ステップ2> ~10GB 月額9,000円 |
<シェアパック10> 10GB 月額9,500円 |
|
<ステップ3> ~15GB 月額12,000円 |
<シェアパック15> 15GB 月額12,500円 |
|
<ステップ4> ~30GB 月額15,000円 |
<ウルトラシェアパック30> 30GB 月額13,500円 |
従来型ウルトラシェアパック 30、50、100は継続 |
該当プランなし | <ウルトラシェアパック50> 50GB 月額16,000円 |
|
該当プランなし | <ウルトラシェアパック100> 100GB 月額25,000円 |
今回のベーシックパックによってお得になるのは
現在データSパックを利用していて毎月1GB以内のデータ利用 最大600円お得
現在データMパックを利用していて毎月3GB以内のデータ利用 最大1,000円お得
ということがわかります。
利用していたプランの上限まで使っていた方はお得になりづらいということ。
特にベーシックパックのステップ3からステップ4にあがると
料金がいっきに上がるので注意が必要です。
逆に月によって利用データ量に変動が多い場合も、
段階制なので年間のトータルで見るとお得になる可能性はあります。
ステップ4に関しても20GBで7,000円なので
現在ウルトラデータパックを利用している方はそのままの方が良さそうです。
ベーシックパックはデータの繰り越しができない
利用したデータ量に応じて料金が選択されるというプランなので
余るパケットがないという考え方なのだとは思いますが、
例えば<ステップ3>から<ステップ4>~20GBに変わり、
月の利用データが5GBであったとしても残りのパケットは繰り越されないことになります。
ベーシックシェアパックに関しても繰り越しはされません。
シンプルプランが選択可能
もし番号を使った電話を利用しないという方であれば
新料金プランのベーシックパックは
シンプルプランとも組み合わせることが可能になったので
より安い料金で維持することが可能になりました。
ただし家族内通話以外は30秒あたり20円の通話料が加算される
これまでシンプルプランを利用するには
シェアパック5以上もしくはウルトラパックL以上が必要でした。
この変更によりシェアパックを利用していない方で、
かつデータ量も多くないひとり利用のユーザーも
シンプルプランを利用することができる点は要注目かもしれません。
データパックとシェアパックは新規受付終了
データパックS、データパックM、シェアパック5、10、15、の新規受付が終了となり、
一度ベーシックパックに変更した場合は戻すことはできません。
既存で利用の方は契約を変更しない限り利用し続けることが可能です。
パケットは定額ではなくなった
ステップ4で止まるのでもの凄く請求が高くなる、という不安はありませんが、
自動的に料金が上がるので今までの利用とは認識が大きく変わります。
全体的にデータ利用量が低い状態だと安くなった傾向にありますが
データ量が多くなると旧プランより高くなりますね。
ドコモも全体的に見れば減額分を回収できるのでしょう。
電話代が従量制から定額になり、これからはデータ通信料が従量制になる時代に来ているのでしょうか。